収入印紙と非接触ICカード

経理:法務局で謄本を取ってきました。

社長:おつかれです。

経理:それで思ったのですが、収入印紙って一体なんなのかって。交付申請自体は端末に法務局印鑑カード差し込んでポチポチッとすれば、受付番号票みたいのがぺろって出て後は呼ばれるのを待つだけなんですが。

開発:お役所も効率化しましたよね。

経理:それで番号で呼ばれて行くとここに収入印紙を、て言われるわけです。で、衝立隔てた隣の席で売ってるからそこで購入して貼るわけです。なんなんだろうこの儀式はと。しかも600円も取られんるです謄本って。紙1枚印刷するだけなのに。最低賃金40分ぶんを超える勢いです。

基盤:技術的には申請マシンにクレジットカード挿して支払いまで済ませられますよね。というか交付まで全てが。そもそもコンビニでも、自宅ですらできる事。紙にする必要がそもそも無い。まあ、せめて印紙販売機にしてほしいものです。

開発:作業的には一人でできる事を、ロールごとに別の実物人間がやっているという、興味深い構造ですね。

社長:費用の根拠って、手書きで作成していた時代の作業コストの名残りなのか、システムのコスト回収なんでしょうかね。

基盤:もはや雇用対策としか。

社長:これは各所に遅延とコストを挿入し電子化とネットワーク化を分断する事によるセキュアなシステム構成の一種なのかも知れませんね。振り込み詐欺対策なんかと共通するものを感じます。

開発:歴史的には、印紙類は1872年(明治5年)に導入された、とありますね。当時はハイテクだったのでしょう。

社長:150年の歴史の幕切れに立ち会っているのだと思えば、感動的なシーンと言えるのかも知れませんね。

経理:そういえば、今後お役所に電子申請を行うのに電子証明書が必要なのですが、とても高額です。個人のマイナンバーカード取得のほうが圧倒的にお得ですね。取得まで所要約1ヶ月。

社長:まああなたのでもいいし、私のを作っても良いです。どうせ同じものですからね(笑)

開発:法人の印鑑カードってそれに相当するものだと思うのですが、なんであれをそういう風に使えないんですかね?

基盤:私はマイナンバーカードを使う時に使うICカードリーダー・ライターに非常に興味があります。先行して調達しましょう。

経理:えーと、アマゾンで 1,500円あたりに各種。

社長:ではそれを。

基盤:それとその、ちょっと高いですが非接触のとFelicaを5枚ほど…

社長:おお、面白そうですね。ではそれも。

経理:ラジャー。ぽちぽちぽちっ。明後日午前中に来ます。

基盤:めっちゃ楽しみ。

開発:150年前の先端技術と現代の先端技術が同居するという光景ですね。

社長:まあそれを言うならこの社印とか、何千年の歴史でしょう。歴史の終焉に立ち会っているのですね。

-- 2020-0622 SatoxITS

祝10000カウント

基盤:ブログのサイドバーに表示しているカウンターがちょうど10000になりました。記念写真をパシャ。

社長:これは何の回数ですか?

基盤:先月インストールしたカウンタープラグインのものです。https://its-more.jp/ja_jp/の下の何かに対するアクセスカウントだと思います。一定時間の連続したリロードを除外しているようなので、何かの正確な回数というより、実質的なページビューの傾向を相対的に掴むのに役立つものなのかなと。1日300くらい増えているような。

開発:それはグラフとかに出来ないですかね。

基盤:総回数しか記憶してない可能性もありますが… 調べてみます。

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AWSでARM Linux仮想マシン

開発:AWSでは何度か作っては放置し破棄して来ましたが、そろそろ実用のVMを作りましょう。主な用途はDNSサーバとARMの性能評価。

基盤:そうですね。要件はこれだけですか。
・CPUは ARM
・OSはUbuntu できれば 20.04 LTS
・ディスクは最小限
・固定IPv4アドレス
・月間料金2,000円以内

開発:そうですね。

基盤:では始めます。EC2ダッシュボードからかな。あれ?作成というメニューが無いですね?

開発:どうもその「インスタンスを起動」ってやつじゃないですか?

基盤:普通起動って言うと、既にあるのを起動するって言う意味ですよね。日本語が変なのかな。英語に切り替えましょう。あ「Launch instance」ですね。それなら納得。なんで「作成」とか「作成して起動」って訳さないんでしょう。しかも「開始」じゃなんだかわからないけど「get started」なら感じが出ます。さあ始めましょう的な。まあ進めましょう。

開発:それにしてもなんでオレゴンなんですかね。理由が説明されてない。

基盤:あ、これはアカウントの隣でOregonを選んでるからみたいですね。これは何を選んでいるのやら、Azureには無いやり方。

開発:メニューなりonmouseoverに、これはなにを選択するものなのか一行説明があればね。Tokyoにしましょう。割高かもしれないですが、Azureもアジアにしてるし、てぷこ支援の一環です。

基盤:電気を大切にね…

基盤:Launch!てのも変なんですが。これから Launch の準備するんで。

開発:おっ、Ubuntu 20.04 LTS / ARM ありますね。リストのえらく下に。

基盤:じゃこれを Select ポチッと。

基盤:さて、どれでしょう。最安ので、2.3GHz、メモリ2GBです。ラズパイクラスですね。でもラズパイと違ってSSD付きだし大丈夫かな?

開発:Azureでは1GBのx86で普通にUbuntu18動いてますしね。

基盤:ではこれで確認と作成

開発:無料利用枠とかどうでもいいですね。計算がわからなくなる。今後はこれを表示しない、と。

基盤:インスタンスタイプの編集ってなんですかね。プチッ。… げげっ、振り出しに戻ってしまった!?さっき選んだやつをリストの一番上に出してくれないかなあ。

開発:English / 日本語の切り替えでも振り出しに戻ってしまいますね。何なんでしょうこれ。

基盤:8GBのディスクがデフォで付いてますね。これ削れるのかな?

基盤:だめでした。なら選ばせるなってーの。SSDじゃなくてHDDに出来ますかね?

開発:何言ってるんだかわかりません。HDDを選んだら使いものになるのかとか、おいくらくらい違うのか、知りたいのはそこなんですが。

基盤:Azure で仮想マシンを作る時は、今の構成ですとおいくらですっ、っていつも言ってくれるんですけどね。

開発:ところがどっこい、オプションで付けたディスクの値段を加算してくれないので勘違いしてひどい目にあう人も出る(笑)

基盤:そもそもこないだ試作した t2.micro ってやつだと、立ち上がりが40秒とか50秒とかかかりました。あれは話にならないですね。Azureのb1sだって30〜40秒で起動するんですが。

開発:まあ、デフォのgp2というのにしときましょう。8GBだし、そうぼられないでしょう。

開発:基本、全てデフォルトで良さそうです。というか選択の余地が無い。

開発:それでは「起動」ボタンを…

基盤:なんか違和感あるなあ。英語に切り替えてやり直し。Launch をポチッ!

基盤:・・・

開発:ここでこれを聞いてきますか。

基盤:若干シラケますね。じゃま、心機一転、鍵ペアを生成して、Launch Instance !

開発:これって確か5分くらいかかりまよね。

基盤:この画面て忘れちゃうんですよね。キャプチャ。

基盤:あ、この画面消してしましました。再表示する方法がわからん…

開発:Azure だとバックグラウンドで何やってるかいつも表示されてますよね。

基盤:プロビジョニングがどうとか。あれはあれでうざいんですけどね。カタカナに変換するだけなら機械でもできるだろって。

開発:Google翻訳によると provisioning は中国語で「供應」ですね。で人語「供応」をGoogleさんは「Servant」と訳す。お・も・て・な・し?こういうの、一つの単語で表現しようとするのが無理なんですよね。

基盤:ここに出てくる running が 1 って、以前作ったやつのことですよね。

開発:なんかもう15分くらい経ったけど出来てこないですね… あ、メールが。

基盤:何言ってるんだか、さっぱりかわかりませんね。「お客様は」って私らのことですか?そんなリクエストした覚えはありませんが。

開発:「お客様のリクエストが検証されました」って、検証に成功したって意味ですかね?

基盤:「引き続き問題が発生する場合」ってありますから、何か問題が発生したんでしょうね。いつどういう操作をして何が起きたみたいなログは見られないんですかね。

開発:あ。これっって、Tokyo リージョンには running が1つって意味じゃないですか?

基盤:確かに。オレゴンに一つ。東京に一つ。東京で実行中のインスタンスは…

基盤:おお、さっき立ち上がったってわけですね。じゃあこれか。

開発:SSHでログインしましょう。

基盤:あれ?ログイン名って何なんでしょう?Azureだと自分で決めるのですが。

開発:キーペアを提供しているところになんか説明がないですかね。

基盤:無いですね。AWSのヘルプを検索してもよくわからんですね… なんだあこの検索は。具体的には何なんですかねこの instance-user-name て文字列は。

開発:ぐぐりましょう。aws instance user name ...

開発:答え一発カシオミニ。ですが ubuntu とか一言も。meta description のせいですかね。

基盤:そのページの実体、こうなってます。

https://docs.aws.amazon.com/AWSEC2/latest/UserGuide/managing-users.html
Managing user accounts on your Amazon Linux instance

Each Linux instance launches with a default Linux system user account. The default user name is determined by the AMI that was specified when you launched the instance. For Amazon Linux 2 or the Amazon Linux AMI, the user name is ec2-user. For CentOS, the user name is centos. For Debian, the user name is admin or root. For Fedora, the user name is ec2-user or fedora. For RHEL, the user name is ec2-user or root. For SUSE, the user name is ec2-user or root. For Ubuntu, the user name is ubuntu. Otherwise, if ec2-user and root don't work, check with your AMI provider.

基盤:EC2、ドキュメントが腐ってますね。儲かってないのかな?

開発:あなたのところでは Fedora だ CentOS だって今もサポートしているんすかって20ぺんくらい聞いてみたいですね。まあでも、ユーザ名は ubuntu だ、ということで。

基盤:やれやれ。

MacMini% ssh -i aws-xxx-xxx.pem ubuntu@18.180.xxx.xxx
Welcome to Ubuntu 20.04 LTS (GNU/Linux 5.4.0-1009-aws aarch64)
...

$ uptime
20:47:25 up 41 min,  1 user,  load average: 0.11, 0.03, 0.01

基盤:起動してからログインするまで41分も無駄にしてしまいました。まあでも、普通っぽいですね。ディスクも十分空いていると思います。

開発:Azure の Ubuntu っていきなり8GB以上詰まってませんでしたっけ?

$ df /
Filesystem      1K-blocks    Used Available Use% Mounted on
/dev/root         7959716 1295456   6647876  17% /

基盤:とりあえず g++ だけはインストールしましょう。sudo apt install make g++ ...

$ df /
Filesystem     1K-blocks    Used Available Use% Mounted on
/dev/root        7959716 1423948   6519384  18% /

基盤:無問題ですね。でとりあえず cc hello.c。

$ ./a.out
Hello World!

開発:OKですね。

基盤:いやはやしかし、時間を無駄にしてしまいました。さてそれではめっちゃ楽しみにしていた DeleGate の make 所要時間測定を。。むむー、これは遅いですね。ラズパイと同等なの?…

real	4m32.267s
user	4m4.947s
sys	0m25.348s

開発:うーむ。ラズパイ4で6分でしたから、30%以上は速いというとこですかね。ほぼCPUタイム。では、openssl で乱数の生成ベンチマーク。

arm@aws$ time openssl rand 1000000000 > /dev/null

real	0m3.307s
user	0m3.066s
sys	0m0.240s

基盤:一方その頃 Azure 上の x86 では。

x86@azure$ time openssl rand 1000000000 > /dev/null

real	0m3.596s
user	0m3.321s
sys	0m0.088s

開発:なるほど。コンパイラが使うようなCPU命令はx86に比べて遅いけど、randが使う命令はx86と同等ってことかな。あるいはキャッシュのサイズとアプリのメモリアクセスの相性とか。まあうち的にはこの性能で良さそうですね。少なくとも DNS サーバとして使うには無問題。ところでリブートは?

基盤:50秒以上かかりますね。1分半かかったり。どうも AWS は、少なくとも安物マシン同士で比べると、起動が Azure に比べて2倍近く遅い感じがあります。再起動が60秒以上というのは、使い方に制約がかかりますね。これはあきらめるしかないような。

基盤:無駄なところで疲れてしまいました。料金はあとで確認しましょう。いずれにしてもこれが実質最少料金。デフォの8GB SSDにもVM料金とは別に課金があるのかということと、固定 IP アドレスの料金ですね。

開発:でもまあ一日50円では行けそうな。

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広告収入はWikipediaに寄付されます

社長:「この広告スペースの収益は全てWikipediaに寄付されます」ていうような広告スペースがあるといいかなと思いました。

開発:Wikipedia自身は広告が無い不撓不屈の精神ですからね。

基盤:不偏不党では?

社長:他のソフトやサービスの価値/価格と比較すると、Wikipediaには月100円程度を払う(寄付する)のは全く妥当だと思います。

開発:「うちはWikipediaに寄付してます」って公に表明するのはいかながものかという気はしますが。

開発:寄付とか慈善活動やってますって宣伝するのって胡散臭いですし。

社長:いや、うちが直接寄付するというのではなく、広告主起源のお金をWikipediaに仲立ちするだけです。月100円くらいは広告収入取れないですかね?

開発:Wikipediaって営利法人からの寄付を受け付けるんですかね?

社長:別の形の法人を作るという道も考えられます。

基盤:そもそも以前寄付した記憶では、Wikipediaはこちらを特定してないというか。寄付してもあいからずあの募金呼びかけバナーみたいのが出て。まあ別のブラウザを使ったせいかも知れませんが。

社長:そういえば最近、Wikiに入っても昔みたいに「寄付を!」ってうるさくなりましたね。タニマチか脚長おじさんでもついたのかな。

開発:「脚長おじさん」て、実は若い男性だったていう話ですよね。Daddy Long Legs で略して DLL というのが笑えました。

基盤:MacOS の Spotlight なんかも Wikipedia ダイレクトですね。無償のブラウザがスピードダイアルとかにプリセットしているああいうのと対置しているような。ああいう一種の広告をブラウザに埋め込んでもらうのに払うだろうお金、そのお金の一部をWikipediaを利用した機能を実現するためにWikipediaに寄付する、みたいなチェインがあれば。

開発:非常にシンプルには、広告枠のあるウィンドウに、Wikipediaをiframe で表示するとか。でもって Wikiの表示内容に即した広告が出るようにするとか。Wikipediaが嫌がるかな?

基盤:Wikipediaのデータをベースにした extension を作って、その売上を Wikipedia に寄付するとか。

社長:ところでWIkipediaってハイパーテキストだけど、階層的に整理したようなビューってどうなんですかね?全文検索機能なんかもアレですよね。

開発:サイバー化した辞書・辞典というと枠から出てないかもですね。

社長:たとえばWikiのページをベースに、自分なりの書き込みとかした版を自分用簡単につくれるとか。これはまあ、ブックマークの拡張みたいな感じですが。

開発:それの対象は、Wikipedia に限らないですけどね。なので、自分のブックマーク的なWikiページをブラウザでチャカチャカ作れると良いな、という流れです。というかイメージ的には、ユーザはつねに自分用のWikiページというか「ホームページ」を作っていて、そこから外部に向けてでかけて情報を調べて帰って、自分のWikiにフィードバックする、そういうイメージです。ブックマークなんかもその延長。ウェブの当初は、そういう使い方が多かったと思うんですが。

社長:なんにしてもソフトウェアについて「ただだから使う」という時代が続いたのは、少額の(匿名)送金が難しかったからという面も大きいと思うんです。今はそいうバリアがほぼなくなりました。自分の使い方においてそれがどの程度の価値を持つか、そういう観点で自分で価格を決めて、生産者に届けられたら良いのに。そういう意味ではWordPress のプラグインのドネーション方式みたいので良いのかなと思いますが。「適正価格」「適材適所」は我社のスローガンです。

開発:まあソフトの価格を決めるのが需要と供給の法則で無いことは確かです。

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