基盤:さっきアマゾンから届いたメモリを増設しましょう。
社長:それが、そば屋の帰りに郵便受けから持って来たのですが、どこかにぽいっと置いたきり、お昼寝して起きたらどこに置いたのか全く思い出せないのです。
開発:社長の動線て社内では総延長7mくらいしかないから、そう複雑な隠れ方はしないのでは。
* * *
基盤:結局、台所にありました。さーて、メモリの増設なんて十何年ぶりかな。まずはレノボ君のフタを開ける。十円玉でネジをくりくりっと。よくできてますね。では、えいえい。あれ動かないですね。あー、二箇所にネジがあるのか。もひとつクリクリ。えーい、ずるずるっ、パコっと。いきなり見えてるこのスロットがそれかな?でも先客が挿さってない…幅も違うし。これPCIってやつだっけ?何にしてもがらんどう、このこは拡張性というか伸び代無限大ですね。
開発:奥のほうに見えるやつじゃないですか?先客も居るし。
基盤:おっと、するとこの光学ドライブのモジュールにどいてもらわないといけないわけですか。どこか可動部分があるはずで。えいえい。うーん、これ赤い印がヒントですかね。どうもフロントパネルが外れるらしい。三箇所ぷちぷちっとしてパコ。とれました。あとはこのモジュール。どうもここらを軸にして回転して上がるような気配ですね。赤い印をぐいぐいっと。おー、動いた。パコ。開いた。
開発:これも簡単だけど、昔の ThinkCentre はもっと簡単だったと思います。カポって開く方式で。
社長:PowerMacやMacProはもっとずっと中身がエレガントでしたね。ソユーズとスペースシャトルの内装の違いくらい。
開発:お、先住民が1枚だけで寂しそうにしてます。
基盤:これからは賑やかになりますからね。ほら、お友達の2枚が来ましたよ、よろしくね。グサ、グサ。
社長:その、かなり硬いところへ思い切りガスっと押し込んでカチッと鳴る、すごく懐かしいですね。しかしまあ、メモリ基板ていえば昔は板にびっしり石が載ってたものですが、今どきのこれって石が飾り程度にしか見えないですね(笑)。ただの板ですかっていう。
基盤:さて、モジュールを戻してフタ閉めてと。
開発:やはりこのコンパクト筐体、軽々と扱えて正解でした。いやしかし、昔はRAMが4GBあればかなりリッチなマシンて感じでしたが、この安っぽい板2枚で16GBってねえ。でも、CPUは当時も8コアの使ってたけど、そっちが増えてないのが意外な感じです。
基盤:はい。それでは電源とディスプレイとEtherとUSBを挿し直して、電源ON!・・・
* * *
基盤:立ち上がらないですね。配線は全部挿し直したんですが・・・レノボ君にはディスプレイポートが2口あるから、違う口に挿したんですかね。自動判別じゃないのか・・・こっちが正解?ブスっと。うーむ、画面が出ませんねー。どうしたかねフィリップス君。うーむ、DisplayPort信号無し。この、モニター、やたらスリープに入りたがるの、なんとかしたいですね。
開発:このこのマニュアルどこに行きましたかね。まだ買って二年も経ってないと思うんですが、サポートサイトに無いんですよね。
基盤:このタッチして出るメニューの反応が異常にセンシティブだったり鈍感だったり訳わかんないですよね。こんな設定がイミフなモニター、過去に使った事無いです。
開発:訳がわからない時はまず下のレイヤから疑うという鉄則で行きますか。昨日から抜いたり挿したりしてるんで、電気的におかしくなったとか?画像信号をセンスしないとはどういう理由があり得るのか。ケーブルに問題は無いか・・・
基盤:あ、ディスプレイポートのケーブル、モニター側に挿さって無いですね。ずっとRemoteDesktop でやってましたしたから。グサっと。
開発:そうでしたか。
基盤:で、モニタの入力をディスプレイポートに変更・・・おー、画面出ました。実装メモリ24GB!
開発:長い道のりでした(笑)
* * *
基盤:こうなるとあと16GB付けたくなっちゃいますね。8千円で。合わせて40GB。
社長: 必要であれば、全然アリです。
開発:クラウドのVMの1GBメモリっていったい何なんですかね。
経理:今度来る iMac のメモリオプション8GBは、2万円でした・・・
* * *
基盤:さてそれではお待ちかねの仮想マシン性能測定です。クローンのVMで、一台は全てがHDD上に、一台は全てがSSD上にあります。まあ当然ですが、実メモリ上で収まる処理については、2台には全く性能差がありません。一方、du -s /home (21万ディレクトリ)で走査したところ、HDD版は84秒、SSD版は14秒と出ました。ここはさすがに、ランダムアクセスに強いSSDです。
基盤:一方、これはまあ滅多にやられないことだと思いますが、巨大ファイルの書き出し。6GBのファイルを書くというのをやったところ、HDD版では53秒。つまり、約113MB/秒です。想定通り。
基盤:さて、同じ事をSSD版でやると、おおよそ500MB/秒は出ます。ですが、実験するうち、悲劇が起きました。
開発:このこのSSD容量、もうヤバイんだよね。
基盤:そうです。そもそもその前に作成した10GBのファイルを削除したのですが、Hyper/V的にはそれが削除されたファイルの中身かどうかとか、中身は知らないわけで、仮想ディスクを整理中に、作業エリアが無くなって固まった模様です。([1]その後自動回復)
基盤:教訓としては、こういったテンポラリな巨大ファイルを仮想ディスク上に置くのは、仮想ディスクを肥大化させるし、まったく馬鹿げたことであった。ということです。そもそも、仮想ドライブが100GBを超えたあたりから、Hyper/Vでの仮想マシンの停止・開始が異常に遅く、1分とか2分とかかかるようになってしまいまして。
開発:外部のドライブをマウントするとか、共有ディスク?とかにすると良い、ということですね。そもそも、SSDはもうちょっと増やした方がよいのでは。
基盤:そうなんです。それで、さっきレノボのフタを開けた時にPCIの空きスロットを見て、あれ?ここに増設メモリのノリで増設SSDの基板をさせばいいんじゃね?と思ったわけです。今時ドンガラドライブの箱とかダサいですからね。それで検索すると、PCIに直挿しのSSDって256GBで5,000円くらいのようです。こういうやつ。
開発:どんぴしゃですね。
社長:購入しましょう。
基盤:こういうものがあったらいいなと思うと必ず売ってる、しかもリーズナブルな価格で。今はそういう時代ですね。
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2020-0610 SatoxITS
[1] 2020-0610 追記:しばらく放置しておいたら、片付けられて回復していました。