東京にはほんとうの空が無い
高村光太郎は妻の智恵子がそう言っていたと詩にしています
大正の終わりか昭和のはじめの頃と思います
私は東京に暮らしたことはありませんが、そもそも私が東京に行くようになったずいぶん昔の時点で、本当のも何も、東京には既にほとんど空がありませんでした
空があるとは何のことかと言えば、要するに空が見えるということでしょう。加えて智恵子が言うのは、(彼女の思う)本当の空の色や形をした空、感情を揺さぶるような存在感の空が無い、ということかと思います
ほぼ色彩的主観に生きた人物像の智恵子の言葉、それを東京育ちの詩人の夫が「東京に空がない?」という驚きの表現に圧縮したものかと思われます。東京に「は」じゃないんですよね
味が味覚だけでなく嗅覚や視覚に支配されるように、視覚も他の感覚、それ以上に感情に左右されるものと思います
そして視覚は、他の感覚に増して思考を、というか長時間に渡って継続する作業の気分を左右し、生産性や創造性を左右します
身近なところではデスクトップの壁紙ですね
この壁紙を採用したら、生産性アップ、会社の業績もうなぎのぼり!みたいな壁紙が売れるかもしれません
ラピスラズリー色のとか
— 2020-0616 SatoxITS(土浦駅にて)
- はじめてiPhoneから投稿してみました。特に違和感なしです。
- これを書いてて思い立ったので当サイトのボタンはラピスラズリにしました。