法人口座

法人口座の開設完了通知が2つの銀行から届いた。これでようやく、会社設立の指南書にあるすべてのタスクが完了。

法人口座。なんかカッコいい! というか、無いとカッコがつかない。この開設手続きが今回の一連のタスクの唯一で最大のヤマだと思っていた。実際、資本金を1円にしなかったのも、このウェブサイトを作ったのも、法人口座を得るために最低限のカタチは整える必要があるという指南に従ったからだ。

定款の認証や法人登記も一応審査的なものだが、要は記載事項に誤りが無いこと。あとは反社で無いことを確認されるだけだ。私は非社会的な面があるが反社会的では無い。公証人さんの認証証明書には「審査の結果」とあるが、認証文は「…は、設立される法人の実質的支配者となるべきものが何の某である旨及び同人が暴力団員等でない旨を申告した。…。よって、この定款を認証する。」というだけのもので、実際のところ口頭で申告したわけでもなく、尋問のようなものをしてくれるわけではなかった。単に暖かくおもてなしされた感じだった。認証料5万円也。

一方、銀行での法人口座は審査の結果断られることがあると聞いていた。それで、法人口座開設の審査のために求められる書類には、事業内容の説明を(とても真剣に)数行で書いたが、これは会社名を考えるのに次いで、脳みそを使った作業だった。しかし、そこに嘘八百はったりを書いたとしても「審査」で峻別できるものだろうか?とても不思議。まあおおおらか銀行だからこそのユルさなのだろう。

うちは信用力を必要とするような会社ではないので、どんな銀行でも構わないのだが、ここつくば、茨城といえば個人的に長く口座を持ってきた常陽銀行が心のふるさとだ。地域に根差した活動をする予定はないけど、あそこに法人口座を作れれば何だかうれしい。

お役所は選べないが、銀行は選べる。2つの銀行に同時に申し込んで比べられたのは面白かった。法人口座の場合、申し込み時の記入事項や提出物が結構ある。しかもケースにより要・不要がわかれる。一方の銀行の申し込み書類はやや混乱しており、他方はとてもわかりやすく洗練されていた。洗練銀行のほうは、イマドキ当たり前だがメールにもちゃんと電子署名がされていて、メールのあて名も「当社の正式名称+さま」とあり好感を持った。他方の銀行は電子署名もされておらず、あて名は「カ)フリガナ様」と来た。まあある種、より実務的なのかも知れない。それぞれ個性があって面白い。

なんにしても当面、お金が出ていく口座でしかないけど。

2020-0424 sato@izmoh

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