さらば Azure

社長:当然そういう流れになりますね。

基盤:今日からアマゾン祭り、仮想マシン大セールです。

経理:Azureの仮想マシンが月3,000円になって納得していたのですが、アマゾン Lightsailなら月500円でできるということでしょうか。

開発:プライム会員費と同等ですね。

経理:そういう表現をすると、イマイチお得感が薄れますが。

基盤:今のAzureの1台と同じ費用で6台並列イケます(笑)。今のところ気になるのは転送量2TBという制限だけですね。でも、転送量が必要なサーバがあれば、それだけちょっとクラスを上げればOK。

開発:サイズの大きなファイルはクラウドのドライブでっていう手もありますね。

社長:URLでアクセスできると良いのですが。

開発:GoogleDocsのファイルとかURLでアクセスできますから、できるんじゃないですかね?

基盤:ディスクが40GBというのは、アクティブなデータの量としては十分ですが、ログとかアーカイブ用には不足です。ですがこれもクラウドのドライブをマウントするという手が考えられます。ちょっと気になるのはFUSEとかが異常に遅いこと。これは例えば隣のWindowsサーバ仮想マシンでマウントしたのをSMBとかNFSでLinux仮想マシンから見るみたいので改善できるかも知れません。

基盤:それはそうと、iMac 開封しませんか?

開発:世の中に台形のダンボール箱があるということを始めて認識しました。あれが上海からやって来たとは。運ぶのも大変だったろうし、無意味に破損の危険性を増してますよね。受取人の笑いを取れるのと釣り合わないでしょう。何考えてんだApple。

経理:もとは6/29着という話でしたが3日早まりました。定形外で予測が難しかったんでしょうかね。

社長:開けたいのは山々ですが、取り掛かるとしばらく仕事にならない危険性があります。その前に片付けて置いたほうが良い事。

経理:一日20円で済むはずのクラウドのサーバ代が、現状では100円。毎日80円が損なわれている事が気になります。

社長:ではまず引っ越ししましょうか?どのくらい時間が掛かりますかね?

基盤:そうですね。支配的なのは現行のサーバからファイルを転送する時間ですね。現行Azureの30GBのディスクはほぼフル。圧縮して10GBつまり10,000MB程度になるとします。転送が最悪1MB/秒とすると10,000秒、2〜3時間かかると思われます。これは以前の引っ越しでもそういう感じでした。その後は、設定と確認に1〜2時間、くらいでしょうか。

社長:じゃ、それ今日やっちゃいましょう。

基盤:ラジャー。

* * *

社長:で、どんな感じですか?

基盤:それが Azure アジアと AWS 東京の間は 10MB/s 以上出ますね。なので転送は想定していた10分の1で終わりそうです。サーバのデータは展開した状態で20GB、100万ファイルというところですが、df で増加分を見ていると、15MB/s、1000ファイル/秒で受け取っています。

開発:それだと、受け取った側でファイルを展開したり書き込みするところが律速段階になっているかも知れませんね。

基盤:それはそうと、sudoers の追加のし方を全く忘れてまして。というか、私が覚えた頃とは違うのかも知れません。何にしても、sudo しなければならないのはファイルのモードとオーナを変える時だけなんですが。あ、ファイル容量的には転送完了しましたね。あとはアクセスカウンターのファイルが半分くらいあったりして。これ、作りが間違ってますよね(笑)

社長:作り変えようと思っていたんですが、ちょうどその後この仕事から離れてしまったんです。まあ、こういう転送とかバックアップの時には害ではあります。

基盤:このライトセールお仕着せの構成サーバ、Bitnami WordPressパックので Ubuntu 16.04 なんですが。Linuxカーネル的には4.4ですが。

開発:まあうちは基本カーネルの機能、しかもありふれた機能しか使わないから構わないんじゃないですかね。

基盤:昨日、OSのみの Ubuntu 18.04も試したんですが、ハード構成は同じはずなのに妙に遅かったんで。いずれ、ちゃんと性能評価はしないといけないです。

開発:ひょっとして、バーゲンセールなんで当たり外れがあるとか?

基盤:あ、ニュースのメッセージIDのリンクを受け取りはじめましたよ。これも大量にあるんですよね。終わった。転送ファイル数80万、所要時間40分でした。du 的には18.5GB。

開発:それでは DeleGate の etc に行って sh httpd。あ、80をbindできないと。subin/dgbind のオーナとモードを変えて再トライ。あれ?

基盤:apache が使ってるからじゃないですか。

開発:あそうか、ではとりえず apache2 には死んでもらおう。kill !。再び sh httpd ... おお、立ち上がった。telnet localhost 80 ... 反応よし。うちのブラウザから繋いで見る。

基盤:繋がりました。このページ見たの、久しぶりです。

開発:贔屓目じゃなく、XSOのWordPressへのリバースHTTPSプロキシの反応が速いですね。これつまり、XSOの近くにアマゾンが居るのかな?XSOはAWSで出来てるとか。

基盤:まず AWS から its-more.jp に ping。

AWS$ ping its-more.jp
PING its-more.jp (163.44.xxx.xx) 56(84) bytes of data.
64 bytes from XSO (163.44.xxx.xx): icmp_seq=1 ttl=41 time=3.01 ms
64 bytes from XSO (163.44.xxx.xx): icmp_seq=2 ttl=41 time=2.96 ms
64 bytes from XSO (163.44.xxx.xx): icmp_seq=3 ttl=41 time=3.04 ms

開発:3ms。ほぼ最速ですね。

基盤:次に Azure から同上。

Azure$ ping its-more.jp
PING its-more.jp (163.44.xxx.xx) 56(84) bytes of data.
64 bytes from XSO (163.44.xxx.xx): icmp_seq=1 ttl=49 time=51.0 ms
64 bytes from XSO (163.44.xxx.xx): icmp_seq=2 ttl=49 time=51.0 ms
64 bytes from XSO (163.44.xxx.xx): icmp_seq=3 ttl=49 time=51.2 ms

開発:50ms 😉 それでリバースプロキシがあんなに遅かったのか・・・

基盤:sudo apt install traceroute。traceroute its-more.jp 。。。

開発:うーん、AWSのほうも18ホップしててこれですか。

基盤:Azure では通らないですね。セキュリティゾーンとかの設定が必要なのかも。

開発:まあいずれ死ぬほど暇な時があったら試しましょう。

基盤:それではさっそく、DNSサーバに登録しましょう。

開発:とりあえず XSO の DNSサーバにある delegate9.org からですかね。

基盤:IPアドレスはどうしましょう?

開発:まあなんでも良いのですが。いくつかとってみて良さげな番号を選びますか。

基盤:そういえば固定IPアドレス5つまで無料、の件ですが、1台に5つ無料という意味ではなくて、まあそりゃそうでしょうね、1アカウント5つまで無料という事のようです。逆に1台に複数割り当てられるのか不明。

社長:うーん、8年前にクラウドに移行する時には当然EC2を考えたのですが、Azureのほうがバカチョンで良かったからAzureにしちゃったんですよね。あの時EC2にしていれば私の老後の蓄えも…

開発:まあでも現状のEC2を見てもAzureより劇的に安いというわけでも無いですから、やはりこの Lightsail がとんでもないってことじゃないですかね。

基盤:それでは XSO のDNSサーバのAレコードをこっちに向けます。なんでこうかったるいんでしょうね。ぷちぷち。コピペという技術がなかった時代に出来たUIなんでしょうかね?どうしても人間の手を煩わせないと気がすまない的な奴。ぷちぷち。ひー、入れ終わりました。GO!

開発:さて、どのくらいで開通しますかね。

基盤:例によって繰り返し dig するスクリプトを動かしてと。あ、いちおう dig @01.xsodnsv.jp delegate9.org。はい、正しく登録されております。

社長:基本的にはこれで終了ですね。所要2時間でした。

基盤:あれ?もうほとんど浸透してるようです。数分でした。

開発:おお、HTTPSリバースプロキシもさっくさくです。

基盤:次はNSごと。その次はレジストラ移動ですね。すっきり爽やか。

社長:飲みに行きましょう。

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