社長:さっき蕎麦湯を飲みながら考えたのですが。
基盤:え、あのそば屋で蕎麦を食べたのですか?
開発:そば湯だけ単品で出してたら面白いですね。
社長:あの店は蕎麦湯は美味しいんですよ。
開発:店によってあんまり違いが出なそうですね。
社長:それで帰り際に見たら、うちの郵便受けの新調工事中でした。
経理:そういえば大家さんからお知らせのビラが入ってましたね。
基盤:そういえば大家さんの差し入れの新玉ねぎ、かなりやばい状態になってますが。
社長:それで工事の人に聞いたら、今度のはA4が入るんですって。いや、B4って言ってたようにも聞こえた。
基盤:おー、それはめっちゃ便利。
開発:角型2号(240 x 332)は入るんですよね?
基盤:A4ていうからには、角型国際A4(229 x 324)はカバーしてそうですね。
開発:間口だけでなく奥行きも重要です。深さは重視しません。
社長:ぱっと見、かなり大きく見えました。工事が終わった頃に見に行きましょう。
開発:フィジカルな生活用品はゆっくりでも必ず良い方向に進歩しますね。
経理:これでアマゾンもドアの前にぽいっと置き捨てという野蛮な配達をやめてくれそうです。
開発:いや、宅配ボックスは前からあるんですけど。まあ、お互い手間ではあります。大きめの郵便受けで Win Win ですね。
基盤:なんでこれまでの郵便受けって、あんなにちっちゃかったんですかね。
開発:郵便の定形内のしか想定してなかったのでは。100年の歴史でしょう。
基盤:でもそれって、20年も前から前提が変わってますよね。
社長:一日に何度も再配達に来たりするところから、受け取り確認も取らずにドアの前にむき出しでぽいっ、っていう劇的な世界の転換が、今まさに目の前で起きているわけです。どっちにしても不自然。いずれリーズナブルなところに落ち着くでしょう。面白い時代ですね。
開発:わたしはこの、玄関ドアに付いてる投函用の口がもう少しデカかったらとか、そもそも宅配ボックス付きのドアであったら、世の中の問題がまるっと解決する気がします。受け取りロボット画面でも付いてれば完璧です。
基盤:配達する方もロボットだったりして。「私はロボットですが」みたいなチェックボックスをぷちっと押す。
開発:いや、電子証明書を提示するんじゃないですかね。すみませんアマゾンのほうから来ました、お宅の主人が発注した品をお届けに来ました、これが当社の発送証明書ですみたいな。
社長:実際、やばい粉とか菌とか配達される恐れはあるわけで、サイバーな世界以上にフィジカルな世界は恐ろしいですよね。
経理:これからはドア屋さんが儲かるということですね。投資の参考にします。
社長:ああそれで、昨日の光熱費計画の中で出た電力計の件です。あれ、そもそも玄関近くに付いてるでんこちゃんがHTTPサーバで、無線なりPLCでアクセスできればいいんじゃないかと思ったわけです。
基盤:いわゆるスマートメータってそういうものなのでは?
社長:知りません。ですが、例えばあれが普通のインターネット向けルータであれば、電源として絶対必要なでんこメータ兼ルータにつなぐだけで、世の中はシンプルに統一されるなと思ったわけです。
開発:PLCでギガビットとか出るんですかね?
社長:知りませんが、必要なら電力・データ兼用の高品質なケーブルに入れ替えるとか。USBもFくらいまで行けばそうなるんじゃないですかね。とりあえず15A通れば、我が社消費電力的には余裕です。
基盤:100VのUSBとか、めっちゃユニバーサルというか。
開発:いっそ光に統一して、マイクロ波だかレーザだかで家庭内電力伝送できないですかね?
社長:エジソン以来の世の中の大転換ですね。
基盤:過渡期に死人が出そうな予感がします。
社長:そして桶屋が儲かると。
基盤:いっそ、太陽光でっていう線は。
開発:そう、うちもベランダだけは結構広いし。というか、大家さんに屋上を貸してもらうとか。
経理:もとが取れるまで、本社移転が困難になるかと。それより、もう2ヶ月見てないケーブルテレビが月4,000円を超えてるのをどうにかしましょう。アンテナで良いのでは?
社長:ああ、それは早急に真剣に検討しましょう。
-- 2020-0617 SatoxITS