社長:飲んできました。
経理:領収書は?
社長:いや、あそれこはデフォでは出さないし。今日はやり残した仕事が気になったので40分で帰ってきました。おとおし+季節の野菜系つまみx4+キリン生中+竹鶴ハイボールx2で3,950円。なんか計算上3,949円だったようなんですが、切り上げてましたね(笑)。私は財布を持たないので現金、特にコインてほんと嫌いなんで四捨五入は良いですが、あそこもカード使えるようになったらお釣りの単位は1円未満でもウェルカムなのに。
基盤:40分で4,000円て、時間単価的にはうちのレンタルサーバの2,000倍ですね。
開発:例の、外装が万年クリスマスというかナイアガラのようになってしまった居酒屋ですか。
社長:そう、数日ぶりに行ったんですが、入った時にハッとしました。
基盤:めっちゃ可愛いバイトの子が居たとか。
社長:いや、そういうのじゃなくて、いつもはすすけた感じの内装が、今日はまばゆいほどにケバケバになってたんです。竜宮城ですかってくらい。
基盤:クリスマスにはまだ半年以上ありますけど、内装の切り替え早過ぎませんか?
社長:それで、一体どうしたんですか?ってマスターに聞いたら、あ、いけね切り替え忘れてましたって、何かスイッチをプチってしたら、一瞬でいつもの内装に戻ったんです。
開発:ああ、内装が液晶とかで出来てるわけですか。
社長:まあ液晶ではなくて、電子インクというか電子ペーパーですね。最近安くなったので、まさに紙として壁紙に使ってるそうです。
経理:この頃は1平米3千円くらいで買えるようですね。ちょっと高めの壁紙程度。
社長:それで、もしやひょっとしてこの木目のテーブルも?って良く見たら、やはり電子ペーパーでした。こっちは強度の問題もあるし、ちょっと値がはる4Kの電子ペーパーだそうです。
開発:ならそれ、ディスプレイとして使えそうですね。
社長:ええ、そう聞ききました。そしたら、いやー社長さんはそっち系詳しいでしょうけど、おいらトンとそういうことは苦手でって。でも、なんか機能をイネーブルすれば普通にディスプレイとして使えるそうです。料金も最初の720時間は無料だとか。しかもですよ、よく聞くとあれ、ディスプレイとかそんな単純なものじゃなくて、どうやらかなり総合的なITシステムらしいのです。もとは店内のオーダーシステムとして作り始めたらしいんですが。せっかくあるのになんで活用しないんですか、私がちょっと使ってみせますよってことになりまして。
基盤:インターネット喫茶の居酒屋版みたいな感じですかね。
開発:いやー、私たちの世代だと、喫茶店のテーブルが全部インベーダーゲーム卓になっちゃった経験をしてますからねー。違和感無いです。
社長:基本、店内に見えるもの全体が、穴あきの仮想デスクトップ的にべたコントロールされてて、あの店の壁面規模だと16,000 x 32,000 ピクセル程度の解像度だそう。入力は不定数のマルチポイントなんですね。だから何人かで共有する大きいウィンドウを作ったり、お一人様用のディスプレイを切ったり、自由自在なんです。YouTubeとかはもちろん無料。テレビとかの有償コンテンツも見れますが、秒単位での課金だそうです。
開発:あの映画に出てくる「私からです、よかったらどうぞ」ピっ、みたいな使い方もできるんですか。
社長:はい。今日見た操作方法は、自分のメニューから人のテーブルにメッセージ付きでドラッグ&ドロップするみたいな感じで、見栄え的にイマイチでしたが。オプション料金取られるので入れてないそうですが、カメラシステムも入れると人のジェスチャを分析してそういう意味に割り当てるこもとできるみたいです。
社長:となりの人と将棋さしたりとか、まあ普通にパソコンやらスマホやらでできることは、当然にできるわけです。空間的に広いので、ダーツみたいなゲームアプリも臨場感ありました。やはりそういうのって、自室で一人で出来たとしても、つまらないですからね。
広報:フィーリングカップル5x5みたいな感じのアプリもあると良いですね
基盤:パブリックビューイングとかの世界も変わりそう。
開発:なんか、スマホ持ち歩く必要なくなりましたね。もはや無用の短物。
経理:ポケベルみたいに歴史の中に消えてなくなるのですね。
社長:そうね。これからは、行った先々の目に入るもの触るものが全てパソコン。みたいな世界になるでしょう。自分で携帯する必要がない。5Gとか6Gとかもいらないですね。手ブラコードレスです(笑)。天動説への回帰ですね。
開発:それで、そいつらってやっぱり、ラズパイでできてるわけですね。
経理:持って歩くのはマイナンバーカードのみってなるんですかねー。
基盤:もしくはQRコードの刺青とか。
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2020-0603 SatoxITS