ーーわたしもうぢき駄目になる…
意識を襲ふ宿命の鬼にさらはれて
のがれる途無き魂との別離
その不可抗の予感
ーーわたしもうぢき駄目になる…
(智恵子抄・山麓の二人)
5月1日に頭がおかしくなってしまったAzure課金情報システムは、2日近く気を失った後、復活しました。ねぼけまなこで出してきた課金情報はメチャクチャで笑えるものでしたが、その後正気に戻って突きつけてきた請求は驚愕するもので、全く笑えないものでした。
第一の問題は、5/1には取り外していたと記憶している超高額データディスク(premium SSD, 555円/日)に課金され続けていることです。実際には、VMから取り外せなかったため、VMごと停止したのですが。たしかに、その作業を行ったのは5月1日の零時零分零秒を過ぎていた可能性が高く(操作ログをどこかで見つけたいと思います)、1日に一瞬でもVMに接続されれば、1日分の課金が発生するということかも知れません。5/1のどこかの時点には当該VMが停止していたのは確かなので、まさかとは思いますが、存在するだけで課金される事が考えられなくもありません。5/2ぶんの請求はまだ表示されないので確認できませんが、恐ろしいので今、VMごと削除しました(ディスクだけ削除することはできません。全くアクセスしたことが無くても)。まさか亡霊にまで課金するまいな Azure(^ー^;
ともかく、この事態への対処が遅れてしまったのは、Azureの課金情報システムが停止していたため、状況を確認できなかったからです。これって、損害賠償できないものだろうか?まあ、課金方式をちゃんと理解せずに契約した(ボタンを押した)あなたが悪い、解約方式を探し出せなかったあなたがが悪いと言われそうだけど…
それでも、もしこの課金情報システムを(とても面白いからと)使ってなかったら、後で請求書を見て呆然とすることになったことでしょう。そうならずに済んだのがせめてもの救いです。というかそもそも、これまでAzureの請求書とかほとんど気にした事ないので、数ヶ月も気がつかずにドクドクとお金がAzureに流れていた危険さえあったわけです。コスト解析さん、ありがとう!
これで、この恐怖のデータディスクの件は片付いたと思います。
第二の問題は、単価がとても低い(1時間2円未満)と思っていたVM(bz1, ¥1.X/時間)のコストとして、154円が請求されていることです。このVMが1日回して48円以下だということは、前日に上記のデータディスクをつけて作成し動かしたマシンでわかっていました。まさか超高額データディスクとの抱き合わせの場合の割引価格じゃあるまいな?と、もともとMSを信用していない私のAzure不信感が募るわけです。
それで、グラフ表示ではなく、もっと詳細な内訳の見れるテーブル表示にして、当該VMをパカっと開くと、VM料金¥32.60, データ通信料金 out¥121.24也、と出ました。なるほど、通信代はVM代に分類されるわけか。それなら納得です。まあ、引越しやら実験やらで大量にデータ転送しましたからね。引っ越し代金121円、リーズナブルです。しかしなんで transfer "out" なのか。ディスクに書き込みを行った分じゃ無いかと推測します。VMから見ての out なのでしょう。ディスクへの書き込みの単価は確か、高かったし。過去の運用実績から、平常運用時の通信代は1日20円〜30円程度と見込まれます。
意外だったのは、タダだと思っていた固定IP代金が¥5.24になっていることでした。マシンを構成する時、オプションを選ぶ時、チェックしたりラジオを選んだ時に「それにはこれこれの料金を頂戴します」と教えてくれるべきだろうと、つくづく思われます。ネットでPCとかカスタマイズして買うときには、オプションを変えるたびに、その場で、いまの構成だとおいくらです、って言ってくれますよね。Azureもあのようにあって欲しいものです。そのようにすることに技術的に大きな困難があるとも思えません。完璧な警告やアドバイスを求めているわけでもありません。わざとやってないとしか思えないわけです。金にならない客や素人に使わせる気が無いなら、いっそもっと分かりにくく作るべきでしょう。今の構成時ユーザインタフェースは、詐欺まがいに感じます。
そもそも、1日2円のVMに、1日500円のディスクを付けるなんて、まず有り得ません。振り込み詐欺防止でやっているように、作成時に警告を出すべきですし、そもそもそんな選択肢を提示すべきではありません!ハァハァ
ゲームのつもりでやってても、つい熱くなりますね。一事が万事だからでもあります。Azureがとっても面白いサービスだと思っているからでもあります。
ともあれ、そんなわけで、1日100円の目標は達成できそうです。やれやれ。
2020-0503 sato@izmoh